2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌によせて 「うたう百物語 Strange Short Songs」(その2)

短歌についてばかりでは何ですから、佐藤弓生の小説についての感想もひとつ。 一番好きな小説は、「いづくより生れ降る雪運河ゆき われらに薄きたましいひの鞘」(山中智恵子)に付けられたもので、いのちについて書かれていた。そこでは「たましいひの鞘」…

短歌によせて

最近読んだ本の中でちょっと異色だったのは、現代の幻想的短歌に佐藤弓生が小説を付けた「うたう百物語 Strange Short Songs」(メディアファクトリー)でした。 付属する小説は見開き分2ページの超短編。短歌は明治以降の歌人や文学者から99首。石川啄木…